「好きなキャラは?」が苦手な話


※何かへ、誰かへの批判じゃなく、ただ私が勝手に感じている空気と、私が勝手にもやもやしていることを吐き出したいだけ






好きなアニメ作品の話になるとまず聞かれるのが「好きなキャラは誰?」という質問。
私はこれがとても苦手。嫌いと言ってもいい。
それが好きな作品であればあるほど。

もちろん質問する側は深く考えてはいないだろうが、私はこう聞かれると、まるでその特定のキャラクターが好きだからその作品が好きなんだと思われているように感じてしまう。

(ちなみに私は普通にキャラクターを愛でたい人。作品を愛する上でキャラクターは好きだしめちゃめちゃ大切にしたい。その上でのこの話。)

作品には後述するたくさんの要素があって、特に好きな作品はその全部が好きで大切なのに、なんでキャラクターという限られた要素の、その中でも特定の限られたキャラクターの話から作品について話さなきゃいけないんだろう。

好きなキャラがいるのは良いことだし、そこから話し始めるのが簡潔でわかりやすいというのもわかるけど、好きな作品には好きなキャラがいるのが当たり前でそこから語っていくのが当たり前かのような風潮が本当に嫌だ。
みんながそういう視点で作品を見ている訳じゃないし、キャラで作品を語りたい訳じゃない。少なくとも私はそう。

アニメ作品はキャラクターのカタログじゃない。こ
の中から好きな人を選んで…みたいな仕組みじゃない。
そんなこと思ってる人いないって、わかってるけど、あまりにも自分の感覚が他と違うなと感じてしまうので。

私にとっての好きな作品って、キャラクターの描き方、キャラクター同士の関わり方、展開の仕方やテンポ、台詞の言葉選び、シーンごとの演出、作品自体が纏う空気、もちろんキャラクター一人一人、とか、あげればきりがないけど、その全部が好きでいとおしくて大切でたまらない作品なので。
だから好きな作品ほど特別に好きなキャラクターがいない(後述)。みんな大切。強いてあげるならってなったら主人公って答えるかな。作品の軸なので。

キャラクターの特性って、そのキャラクター一人だけでは成り立たないし語ることはできないもので。
まず作品世界があって、他のキャラクターとの関わりがあって、そこから生まれる物語、展開があって、キャラクターも変化していって…。
だからキャラクターを語るんだとしても、キャラクターから語るんじゃなくて作品のストーリーとかシーンから追って話していくのが私にとっては自然。
ここまでは、「作品の好きなところ」を語る場合の話。最初からキャラクターに着目して話すならキャラクター"から"話すこともできるけどね。

別に好きな作品に好きなキャラクターがいないわけじゃなくて。
好きな作品のことを色々思い浮かべていると、この子好きだなぁ、この子も好きだなぁとは思う、それは、普通に。
もちろん全員好きで大切なのが大前提で。
その中で、この子はより好みかなっていうのはある。
でもそれが、冒頭の質問に答えられるような「好きなキャラクター」なのかと言われると違うんだよね。
なんか、「好きなキャラクター」って言われると、それ以外の要素が排除されてしまうような気分になる。
そうじゃなくて、まず作品を思い浮かべた上で「このキャラクターが好き」「このキャラクターも好き」って自然に思えるような、そういう流れの話し方をしたい。
そしてそれらの好きなキャラクターたちって、私の感覚ではいわゆる「推し」とは程遠い。
というか私はキャラクターを推したいのではなく作品を推したいんだよね。

「好きなキャラクターはこの子」じゃなく、「このキャラクターが好き」なの。違い、伝わらないと思うけど。

えっと、好きな作品のキャラクターの話をすると。
まず全キャラ好きレベル1はある。で、その中の何人かが2、さらにその中の何人かが3、みたいな感じで、自分の好みで細かい差はあるけどやっぱりみんな好き、みたいな。だから、このキャラが特に好き!って断言できるような子はいない。みんなが、全部が、大切だから。

で、やっぱり好きな作品についての質問で一番理想なのは「どういうところが好き?」だし、私個人としては好きなシーンから話すのが一番自然かな。
作品って物語だから、どういうところが好きかなって思うと、まずやっぱり印象的なシーンが浮かぶ。
そこからだったらキャラの話もできるし台詞の話もできるし、色々広げられるんだよね。





ちょっと変な話になるけど、思い入れの無い作品ほど「好きなキャラ」ってのはいるもので。
作品そのものが特別好きって訳ではないと、逆にキャラクター単体に目も心も向くんだよね。
割りきって見られる、というか。
そしてそれも別に特別な思いがあるわけでもなく、ちょっと私好みにかっこいいとか可愛いとか思う程度で、これもまた「推し」とは程遠い。


あと私は可愛い女の子が無条件で好きなので、女の子は好きになりやすい。しかしこれもまた「推し」とは程t((


(後述)の話をここで。
「好きな作品ほど特別に好きなキャラクターがいない」が、困るときがあって。
グッズを買いたいとき、なんだけど…。
キャラクターごとに出てるグッズって誰のを買えばいいのかわからなくて……笑
まあだから、困ったときの主人公なんだけどね。
でもというかだからというか、アニメ色々好きなわりには率先して買うグッズは少ないのかも。
雑誌や円盤の付録とか、キャラが関係ないものとか、デザインが気に入ったTシャツや日用品、マスコットキャラクターのグッズとかはあるんだけどね。







なんだろうな……。
もはや「好きなキャラ」って言葉がもう苦手なのかも。
特別に好きなキャラクターがいることが当然、みたいなさ……。
なんで、作品ってたくさんたくさん要素があるのに、「好きなキャラ」って、そんな限定的なところから話し始めなきゃいけないんだろう。
なんか、すごく窮屈。


一人のキャラクターだけを特別視できないオタクだって、いるよね………?
そんなんじゃなく全部が好きなんだ!!って言い張りたい人が、私以外にもいるといいな…。

まあこんなことでうじうじ頭を悩ませてるのなんて私くらいだろうけど…。




頭だけで考えてた時の方がうまく文章がまとまってた気がする。文字に起こすとめちゃくちゃになるんだよな……。まあ、気持ち吐き出したかっただけの自己満なので。誰にもなにも伝わってなくてもいい。




補足とか言い訳とかしたいところもある気がするけど、疲れたし不毛なので終わり。